CFMOTOって?
・まず「CFMOTO」というメーカーをご存知でしょうか。ここ数年で少しずつ見たり聞いたりすることが増えてきていますが、2022年ごろから知名度が上がってきた理由としては、Moto3への参戦ではないでしょうか。
画像元:https://www.cfmoto.com/global/home.html
・レース業界としては中国企業の世界選手権への参戦ということでビッグニュースですよね。他にもハスクバーナや来年からMotoGPヘガスガスが参戦など、スズキが去ってしまいましたが、他のメーカーがその分盛り上げてくれるでしょう。
・話は戻りまして、この「CFMOTO」というメーカーは中国企業のブランドとなります。公式サイトによれば、ブランドを所持しているのは「浙江春風動力」という会社で、中国のニュースなどでは(世間認識的には)春風動力=CFMOTOなので「春風」と言われることも多いです。
*ちなみに中国語では「春风动力」、英語では「Zhejiang CFMOTO Power Co.,Ltd」と言います。
・CFMOTO(春風動力)は1989年に設立され、四輪バギーやバイクおよびアフターマーケット製品の開発・製造・販売を主な事業としています。世界的に、CFMOTO=四輪バギー分野としてはかなり有名で、いくつかの国では販売首位の座を獲得しています。
・CFMOTOのバイクはデザインすごく格好いいですよね。実はKTMのバイクをデザインしているキスカデザイン(KISKA)が担当していたり、元MVアグスタやドゥカティ系のデザイナーが担当していたりと、従来の中国バイクによく見られたアジアンテイスト感がかなり改善されているデザインとなっているところも注目されている理由でしょう。
・そもそもKTMとの提携や合弁会社設立などもあって、中国国内に関しては、KTMの販売網はこのCFMOTOが行っています。中国は他国企業の進出に制限があるため、このようなやや複雑な販売体制となっているというわけですね。最近は日本のヤマハとも提携してましたね。
・今回はその中でも大注目の「250cc」クラスのバイクに注目したいと思います。
CFMOTO 250SR-Sのスペック
・CFMOTOの250SR Sとは、アジアを中心にライバルが多い250ccのフルカウルスポーツバイクになります。一目見ると忘れられなくなるような流麗なデザインは、さすがですね。中国のバイクと言えば、正直どこかのブランドと非常に似通っていることも珍しくない(パクリ)イメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
・しかしそういったイメージはCFMOTOにはほとんど持たないと思います。純粋にカッコいい。
・末尾に「S」のつかない「250SR」というモデルもあり、そちらはこの「250SR-S」のノーマルバージョン的な扱いになります。ZX25RとZX25RRみたいな感じですかね。ただ、この「250SR-S」は、ノーマルに比べてかなり軽量化されているため、買うなら断然こちらでしょうね。グローバルでは300cc版となっています。
画像元:https://cfmoto.net.gr/en/autos/250sr-s
・エンジン型式:水冷単気筒、DOHC4 バルブ
・排気量:249cc
・ボア×ストローク:72mm×61.2mm(圧縮比11.3:1)
・馬力:20.5kw(26馬力)/9750rpm
・最大トルク:22N・m/7500rpm
・全長×幅×高さ(2010×750×1080mm)、ホイールベース1360mm
・シート高:780mm(最低地上高135mm)
・車両重量:157kg(タンク容量12l)
・このクラスとしては、タンク容量はやや少なめですね。
・公式によれば、優れたハンドリングと俊敏性を兼ね備えた、ユニークで改良されたレーシング要素を備えたバイクとのことですので、ぜひ乗ってみたいところです。
・いやーしかし良いデザインですね…、ウィキには品質について少し書いてありましたが、KTMとの合弁会社で作っていると考えるとすごい悪いとかではなさそうですが。あと何と言ってもこの小排気量クラスで、この片持ちスイングアーム。最高ですね。
・さらにTFTメーター、アシストスリッパークラッチも装備しており、クラストップの車体装備力です。
CFMOTO 250SR Sは日本で買えるの?
・・・と、すでに国内で買えること前提に話を進めてしまいましたが、2022年ごろまでは日本には二輪の公式ディーラーがありませんでした。
・しかし、当時は関東で個人的に仕入れられている方がいらっしゃいましたが、久しぶりに調べてみるとどうやらCFMOTOの125~250ccクラスは日本で買えるようになっていました(2024年8月時点)
「CFMOTO motorcycle showroom」「株式会社クロニクル」様で購入できるようです。
・ちなみに四輪のバギーの方は、昔から正規輸入されているようです。(CFMOTO japanという会社があります)
・250SR-S
→goobikeでの乗り出し価格:約76万円(2024年8月時点)
CFMOTO 250SRと250SR-Sの違いは?
・最も大きな違いは、装備重量の差ではないでしょうか。従来の250SRに比べ、SR-Sは「-8kg」とかなり軽量化が図られ、全体的にバイクの強度もアップしています。車体サイズやホイールベースは全く同じで、エンジン出力にも差はみられませんので、バイクの重量が軽くなった分、取り回しや動作が軽くなっているとみて良いでしょう。
・他に違う点としては、フロントのブレーキマスターシリンダーのピストン径が14mmから12.7mmに変更されています。また、リアブレーキは、ディスク直径が 240mm に拡大され、制動力が向上し、緊急時により速く停車できるように改良されています。(2022年時点)
2024年8月追加:新型 270 度クランクの2気筒エンジン搭載「250 SR-R」?
・2024年のCFMOTO dayで今後発売予定の「SRシリーズ」が発表されました。そのSRファミリーの1つに新型2気筒エンジンを搭載した「250SR R」があります。
・前述の通り、現在の250SR-Sは「単気筒」の250ccクラスです。今回発表されたのは270度クランクのパラツインの250ccとなります。今はプロトタイプなのですが、もうほぼ完成していているようなので、発表が楽しみですね。