【YAMAHA】「RW」の商標登録から見えること ~Ténéré 700 Explore を踏まえて~【ツアラー?】

2025年時点 YAMAHA「RW」という商標について

・「RW」はヤマハ発動機(出願人名義:Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha)が二輪関連(区分12)で各国に出願・一部申請・登録している商標です。

*現時点でヤマハ公式からRWの意味や車種などの具体的な発表はありません(2025年10月26日時点)

・一昔前に「YZF」シリーズの商標が世界的に一気に申請されたのと同じムーブですね。

*現状の流れだと「RW」は2027モデル以降~の感じですね。

日本の「RW」の商標関連について

・現時点(2025年10月26日時点)で確認できる範囲では、RW125/RW155/RW250/RW350 の商標申請はありませんが、「RW700 EXPLORE」のロゴの商標は「2025年8月1日」に出願されています。

*J-PlatPat(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)上の公開商標公報として図面付きで閲覧可↓

海外(日本含む)での商標申請について

・先行していたのはそもそも海外(EU)だったので、フルラインでは「EU」先行していますね。

国/管轄 RW125 RW155 RW250 RW350 RW700
WIPO あり あり あり あり あり
英国 あり あり あり あり あり
オーストラリア あり
アイスランド あり
日本 —? ※ロゴ「RW700 EXPLORE」

出願日:2025年8月1日

米国 あり

出願日:2024年12月11日(申請審査中)

・車種的には日本を踏まえると、「RW700」が先頭走っている感じですね。アメリカは「RW700」より「RW350」が先行している感じです。

引用元:https://www.trademarkia.com/rw350-79415406

・なぜ多くの国では「RW700」の商標申請が先行するのに、米国だけ「RW350」が先に申請されているのでしょうね?

・商標系は後から拡大申請みたいなのはできるっぽいですがそのあたり詳しくないので…。何か意味があるのか、特にないのか。。

テネレ700(Ténéré700)との関連は?

・「RW700」「RW700 エクスプローラー」と聞いて「Ténéré 700(テネレ700)」に行きつかないわけにはいきませんよね。

・テネレ700について調べていると、無印以外にたくさん派生があってわかりづらいですよね。

・つい先日発表されたのは、「テネレ700 ワールドレイド(Ténéré 700 World Raid)」が発表されました。

・とてもいい感じですが日本に入ってこない感じ?のようですね。前モデルの「Ténéré 700 World Raid」も日本には入ってきてませんからね。

・では、テネレの派生シリーズを比較してみましょう。

項目 Ténéré 700
2025年モデル
Ténéré 700 Rally
2025年モデル
Ténéré 700 Explore
2024年モデル
Ténéré 700 Extreme
2024年モデル
Ténéré 700 World Raid
2026年モデル(new)
エンジン 689cc CP2(DOHC・水冷並2)
最高出力/最大トルク 54.0 kW @9,000/68.0 Nm @6,500
装備重量(湿式) 208 kg 210 kg 211 kg 205 kg 220 kg
シート高 875 mm 910 mm 860 mm 910 mm 890 mm
最低地上高 240 mm 255 mm 225 mm 260 mm 240 mm
サス・トラベル(前/後) 210 / 200 mm 230 / 220 mm 190 / 180 mm 230 / 220 mm 230 / 220 mm(前46 mm KYB)
ブレーキ(前/後) 282 mm ダブル

/245 mm シングル

タイヤ(前/後) 90/90-21/150/70-18
燃料タンク 16 L 23 L(分割アルミタンク)
全長×全幅×全高 2,370×935×1,455 mm 2,370×935×1,490 mm 2,350×905×1,500 mm 2,370×905×1,490 mm 2,370×935×1,495 mm
ホイールベース 1,595 mm 1,590 mm 1,595 mm
計器・電子制御 6.3インチTFT/YCC-T・2モード(Sport/Explorer)/TCS・ABS切替 6.3インチTFT(Raidテーマ)/YCC-T・2モード/TCS・ABS切替 5インチTFT/QS(専用設定)/大型スクリーン/ABS 3モード 5インチTFT(3テーマ)/高フェンダー・Tiステップ/ABS 3モード 6.3インチTFT/YCC-T/6軸IMU(TCS・SCS・コーナリングABS)/クルコン+SL
テネレ700:無印(2025):新外装・6.3インチTFT・YCC-Tで進化。標準210/200mmトラベル、875mm(lowシート:860mm)、208kg
・Rally(2025):ロングトラベル+ヘリテージ外装の“競技志向”パッケージ。前230mm/後220mm、地上高255mm、910mmシート、210kg。計器は6.3インチTFTメーター
・Explore(2024):ローモデル+ツーリング装備。前後190/180mmトラベル、860mmシート、大型スクリーン&サイドケースステー、QS付きで快適長距離向け
・Extreme(2024):最もオフ寄り。前後230/220mm、地上高260mm、910mmシート、高フェンダーやチタンステップ等のオフ装備で軽さ205kg
・World Raid(2026~):23L分割タンクで航続重視。最新は6軸IMU+YCC-T採用、クルコン/スピードリミッターも搭載。シート890mm、220kg。長距離ADVの本命
➡これらのことからYAMAHAが用いる「Explore」の意味がある程度推測できるかもしれませんね。

RW700 「Explore」 という表記からわかること

・まずテネレ700の「Explore」をみてみます。
<テネレ700 「Explore」の特徴>
・トラベル前後190/180mm(標準は210/200mm)
・860mmシート高(標準は875mm)
・大型スクリーン&サイドケースステー、QS付きで快適長距離向け
↓テネレ700、テネレ700Law、テネレ700Explorer のスペック比較表↓
項目 Ténéré 700 Ténéré 700 Low(ローダウン) Ténéré 700 Explore(2024)
エンジン 689cc CP2(DOHC・水冷並2)
最高出力/最大トルク 54.0 kW @ 9,000/68.0 Nm @ 6,500
装備重量(湿式) 208 kg (公称差なし?) 211 kg
シート高 875 mm 860 mm 860 mm
最低地上高 240 mm 225 mm 225 mm
サス・トラベル(前/後) 210 / 200 mm 190 / 180 mm 190 / 180 mm
ホイール/タイヤ 21F × 18R(90/90-21・150/70-18)
ブレーキ(前/後) 282 mm ダブル/245 mm シングル
計器・電子制御 6.3インチTFT/YCC-T/走行モード(Sport/Explorer)/TCS/ABS切替 2024年モデル 5インチTFT/QS設定/ABS 3モード(装備志向)
スクリーン/装備 ミドルスクリーン ←? 大型スクリーン/サイドケース前提ステー 等
・Lowはサス短縮(190/180 mm)でシート860 mm/地上高225 mmに。
・ExploreはLowと同じ車高系+大型スクリーンやQSなどのオプションついているだけ?
・つまりLawは車体的にはExplorerってことでしょうか。Explorerは2024モデルで止まってますので、実質後継?
・なんか全体的に違いはほとんどないんですね。

結局、RW700やRWシリーズはどんなバイクになりそうなのか(予想・妄想)

・個人的な予想にはなるんですが、これまで使ったことのない「RW」という商標を使用するモデル
・デザインや技術力トップクラスの「YAMAHA」がこの「RW」という名前をテネレ700をただフロント19インチ版にしました!みたいな小変更で出すもんですかねぇ。少し疑問です。
・大きく変えるとなると、意外と好き嫌いがわかれるフェイス周りを、やはり丸目ライトやスクランブラーっぽく仕上げて、「RW700」としてくる感じかな?
・XSR700寄りのアドベンチャーツアラー(フロント19インチ)って感じが私の個人的な期待イメージなのですが、皆さん的にはどうでしょうか。
・Ténéré 700 寄りの「RW700」、XSR700寄りの「RW700」の生成予想CGを以下に置いておきます。
・↑CGです。

おまけ:「Ténéré」の文字の上の”点”って何?

Ténéré”はサハラ砂漠の一部「テネレ砂漠」を指す固有名で、語源はトゥアレグ語で「砂漠」の意味をもっている単語です。
・仏語表記では é(アキュート)を付けるのが正書法で、ヤマハはパリ=ダカール由来の血統を示すため、この綴りをそのまま使っています。
・初代の XT600 Ténéré(1983年)以来、ヤマハは公式資料で一貫して Ténéré(大文字ロゴだと TÉNÉRÉ)を用いてきました。
・YAMAHAの「40周年企画」や「ヒストリー系の記事」でも同様に説明されています。
最新情報をチェックしよう!
>