【Benelli】Tornado252R(Tornado300)の気になるところ!

Benelliと吉利控股集団

・イタリアのバイクブランド「Benelli(ベネリ)」 は、中国の吉利控股集団(ジーリー)が所有するバイクメーカー「Qianjiang Motorcycle(QJモーターサイクル):銭江グループ」傘下の一ブランド(2005年〜)となっています。

・QJモーターサイクルについては聞いたことがない方も多いと思いますが、中国最大の二輪車メーカーの1つで、このQJモーターの株の3割ほどをもっているのが、親分の吉利控股集団(ジーリー)という関係になります。

・Benelli はかなり古い時代に設立されたバイク企業の1つであり、イタリアではモトグッツィ(Moto guzzi)に続いて 2番目に古く歴史のある会社(ブランド)でもあります。基本的にデザイン設計や開発、マーケティング活動については、イタリア(ペザロ)にあるBenelli本社で行われていますので、古き歴史のあるイタリアンテイストは中国企業参加となったからといって失われていないと思います。

・また、QJモーターサイクルの親分でもある「吉利控股集団(ジーリー)」ですが、みんな大好きスウェーデンの自動車ブランド「Volovo(ボルボ)」の親会社でもあります。VolovoもBenelli同様に製品開発やマーケティングなどを行う本部の所在地は、ブランド発祥の地スウェーデンであり、ブランドが培ってきた風土であったり、文化的なところを残そうとしているのだと思います。

・あとはやはり中国企業のイメージ的にはまだまだなところがどうしてもあると思うので、ブランドの良さを最大限に引き出すにはブランドが生まれ育った場所こそが大切なのだと思います。

・吉利控股集団は他にもイギリスのロータスの親分だったり、ダイムラーの株主になったり、2022年にはルノーグループと提携したりと…もう多国籍企業ですよね。

2022年型 Benelli Tornado252Rとは?

・Tornado252R(トルネード252R)は、中国の250cc市場としては待ち望まれていたバイクであり、フェアリングに組み込まれたDRLライトや、その特徴的な楕円形のLEDヘッドライトが特徴です。遠目に見ると縦目一眼のMVアグスタのようなデザインとでも言うのでしょうか。随所にイタリアンテイストを感じます。

・スポーティな見た目はヘッドライト周りだけではなく、スポーティな分割式シート、スポーティな倒立式フォーク、スポーティなクローム仕上げのエキゾースト、スポーティなアルミホイールなどなど多々あります。252Rのエンジンスペックとしては、最高出力26.1PS/8,500rpm、最大トルク24.1Nm/6,500rpmを発生する249ccの2気筒エンジン(パラツイン)になります。装備重量は177kgと結果クラス的には重め。このエンジンスペックだけみると「え、2気筒だよね?」となるかもしれませんが、現地での評判は悪くなく乗りやすいようですね。マフラー音も評判が良いらしいです。

※参考までに、Ninja250(パラツイン)のスペックとしては、最高出31PS/11,000rpm、最大トルク21nM/8,500rpmで、装備重量168kgです。

・また、Tornado 252Rは、スマートフォンのBluetooth接続が可能で、通話情報などの詳細をメーターに直接表示することができます。シート高は785mmで、入門バイクとしてもばっちりだと思います。

Benelli Tornado252Rの今後は? 日本販売する?

・結論から申し上げると、ベネリジャパンのラインナップ的に、導入の可能性はあり!でしょうかね。一応ベネリ・トルネード252R自体は、中国の地元向けですが、実はこの252Rには兄貴がいまして、「Tornado302R」という名前で見た目もほとんど変わりません。このあたりはグローバル展開ついでに日本導入もあるかもしれませんね。

・ライバルは、KTMのRC250〜390、BMWのG310RR、ホンダCBR250RR〜400RR、ヤマハR3などでしょうか。中国内では、apriliaのGPR250R、CFMOTOの250SRS、VOGE(Loncin)の250RRあたりでしょうか。そういえば、この252Rの蛍光黄緑カラー、なかなか格好良くないですか?

・実はこの色、ベネリの歴史あるカラーの1つで、Tornado 900を踏襲したデザイン&カラーとなっています。こうやって歴史とともに見てみると、めちゃくちゃほしくなりますね!しかもTornado900…かっこよすぎじゃないです。古き良きデザインをうまく踏襲できている「252R」も当然良さそうなので、売れてほしいものです。そして日本にもお願いします。

2024年以降の最新情報

・2023年度のEICMAで、ミドルクラスの3つのフルカウル(Tornado:トルネード)が発表されましたね。

・Tornado300、Tornado400、Tornado500の3兄弟です。

↑ Tornado300

 

↑Tornado400

 

↑ Tornado500

情報元:https://www.eicma.it/en/benelli-tornado-sporty-bikes-for-younger-riders/

 

・300と400はぱっと見では似ていますが、400は中に四角いデュアルヘッドライトが付いているようなので、ライトが着いた際に違いがはっきりしそうです。500は明らかにライト周りのLEDに特徴がありますね。個人的には300が好きです。日本導入となると300➡249cc化して売ってくれないかなぁ。

・これらのうち1つはベネリの日本法人が導入してくれることを願います。最近は400cc前後が世界的にも注目されていることもありますが、日本的には免許制度も相まって400か250になるでしょうかね。いずれにせよ国産のライバルが出るかもしれないのは楽しみです。

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