Peugeot Motorcyclesの再始動
・Peugeot Motorcycles(日本ではプジョーモトシクル) は、国際的なモーターサイクルショーで、イタリア市場へ復活するようです。プジョーの公式プレリリースの発表なので、間違いはないですね。
・イタリア市場への復帰というプレリリースですが、なぜイタリアを名指し?と思われる方も多いのではないでしょうか。また、そもそもプジョーってバイク作っているの?と初耳の方もいらっしゃるかもしれません。一つ理由を挙げると、少し前にプジョーはイタリア市場でバイクを売れなくなってしまっていました。PIAGGIOとの裁判に負けたからです。
・このあたりまで話し始めると長くなるので簡単に書くと、PIAGGIOの3輪スクーターの特許をPEUGEOTの三輪スクーターが侵害してしまって、それについてPIAGGIOの本国イタリアで訴えられた。その結果、裁判でPEUGEOTが負けて、市場から一時的に追い出されたということです。
プジョーのバイク?
・2018年、その年のパリモーターショーで、これまでスクーターオンリーのバイクメーカーであったプジョーから、ミッションタイプのバイク(ネイキッドバイク)が突如発表され、元の名称であった「プジョー スクーター(PEUGEOT Scooter)」から現在の「プジョー モトシクル(PEUGEOT Motorcycles)」へと変更されたのでした。
・私は自動車メーカーが二輪車も作っているということがすごく好きなので、これで車もプジョー、バイクもプジョー、スクーターもプジョー!の三連撃ができると思ったものでした。
・しかし、話はそう簡単にいかず…PEUGEOTが自動車メーカーとして、アルファロメオ(Alfa Romeo)やジープ(Jeep)、フィアット(FIAT)でお馴染みの「クライスラー・オートモービルズ(FCA)」との大合併により、新生「ストランティス」となったあたりのタイミングで、「プジョーモトシクル」というブランド名は、インドメーカーの「マヒンドラ」へと身売りされてしまいました。これが2019年末ごろのお話です。
・ただ、その時に今後のプジョーのバイクのデザインなどは、継続して協力・支援するとの声明も発表されましたが、本当なのかなー、マヒンドラで成功するのかな?といった感じに思ったのを覚えています。その後、月日は流れ、2018年のパリモーターショー以来プジョーのスクーターはいくつか新しくなっていますが、肝心のバイク(ミッションのあるモデルをここでは指しますが)のその後の情報が音沙汰ない状況でした。そこからようやく今回のプレリリースに繋がった形ですかね。
最後に
・その昔PEUGEOTがmoto3(バイクレース)に出たりしていたこともありました。個人的にはフランスにはニッチなバイクメーカーはちらほらとあるのですが、プジョーのような有名なブランドのバイクがないので(イタリアやイギリスはたくさん)、バイクをもっと全面に出してほしいです…
・公式プレリリースによれば、ミラノで開催される国際モーターサイクルショーであるEICMA(11月8日〜13日)で今後の体制を含めバイクが発表される予定のようです。
・世界的な流れで予想すると、エンジンモデルではなくEVバイク(スクーター)で終わりそうなのですが、ここはぜひともEVでも良いのでバイク!を発表してもらいたいものです。マヒンドラさんお願いします。