【EICMA2025】CB1000GTとは? CB1000ホーネット直系のスポーツツアラー!
・オーストラリアの型式認証資料がリークされて判明したモデル。EICMA2025で予想通り発表がありました。
・ベースはCB1000 Hornetのエンジン&フレーム。
引用元:https://global.honda/jp/news/2025/c251104d.html
・顔周り、中身も結構「CB1000ホーネット」感強いですね。よりツアラーモデルとして、外装や足まわりを強化したモデルです。
・エンジンはおなじみの「999cc 直4で 最高出力110kW(約150PS)/11,000rpm」を発揮。

・ホーネットよりホイールベースが10mm長く、サスもロング化した「ハイライド・スポーツツアラー」
・「2026年モデル」として欧州で登場予定
・フレームやホイール、ブレーキも基本はホーネット共通で、そこにロングストロークのサスとフルカウル、スクリーン、ハンドガード、ツアラー向けのステップ位置を組み合わせた仕様になっています。
・「ネイキッドの「CB1000ホーネット」と「ネオレトロのCB1000F」の兄弟バイクといった立ち位置ですね。

・このジャンルは各社こぞって出していますが、ホンダは現行でリッターの4気筒クロスオーバー/スポーツツアラー(前後17インチ)はなかったので、これでスキがなくなった感じですね…本当に強い。

引用元:https://hondanews.eu/eu/en/motorcycles/media/pressreleases/555002/26ym-honda-cb1000gt
2026 CB1000GT 主要諸元(スペック)
| 項目 | CB1000GT(EU公式スペック) |
|---|---|
| エンジン形式 | 水冷4ストローク DOHC 直列4気筒 |
| 総排気量 | 1000cc |
| ボア×ストローク | 76.0 × 55.1 mm |
| 圧縮比 | 11.7 : 1 |
| 最高出力 | 110.1 kW(約150PS)/ 11,000 rpm |
| 最大トルク | 102 Nm / 8,750 rpm |
| 燃費(WMTC) | 6.0 L/100km(約16.5 km/L)、CO₂ 140 g/km |
| トランスミッション | 6速リターン+アシスト&スリッパークラッチ+双方向クイックシフター |
| フレーム | スチール製ダイヤモンドフレーム(ツインスパー) |
| サスペンション(前) | Showa EERA™ 電子制御倒立フォーク(プリロード手動調整、ストローク 130 mm) |
| サスペンション(後) | Showa EERA™ 電子制御モノショック(プリロード電動調整、ストローク 144 mm) |
| ブレーキ | フロント:Nissin ラジアルマウント4ピストンキャリパー+310 mm ダブルディスク リア:Nissin 1ピストンキャリパー+240 mm シングルディスク 2チャンネル・6軸IMUベース コーナリングABS |
| タイヤサイズ | 前 120/70ZR17M/C (58W) / 後 180/55ZR17M/C (73W) |
| ホイールサイズ | 前 17M/C × MT3.50 / 後 17M/C × MT5.50 |
| 全長×全幅×全高 | 2,135 × 930 × 1,290 mm |
| ホイールベース | 1,465 mm |
| シート高 | 825 mm |
| 最低地上高 | 135 mm |
| 車両重量(装備重量) | 229 kg |
| 燃料タンク容量 | 21 L |
| 最高速度 | 200 km/h(公称) |
| ライディングモード | STANDARD / SPORT / RAIN / TOUR / USER(EP・EB・HSTC 各3段階+連動サス) |
| 主な電子制御・装備 | 6軸IMU、HSTC(ウイリーコントロール含む)、コーナリングABS、Showa EERA™ 電子制御サス、 クルーズコントロール、グリップヒーター、ナックルガード、5段階調整スクリーン、 37L+28Lパニア標準、5インチTFT+Honda RoadSync、スマートキー、ESS付きウインカー、センタースタンド など |
2026 CB1000GT 装備など
・サスペンション
前:Showa-EERA 電子制御USDフォーク(プリロードは手動)
後:Showa-EERA 電子制御ショック(プリロード電子調整、24段)
・ライディングモード
Standard / Sport / Rain / Tour / User
引用元:https://hondanews.eu/eu/en/motorcycles/media/pressreleases/555002/26ym-honda-cb1000gt

引用元:https://hondanews.eu/eu/en/motorcycles/media/pressreleases/555002/26ym-honda-cb1000gt
・設定
EP(パワー)3段階
EB(エンジンブレーキ)3段階
HSTC 3段階+OFF
・その他
ブレーキ・ABS
フロント:Nissin 4ポットラジアル+310mmダブルディスク
リア:Nissin 1ポット+240mmディスク
ABS:2チャンネル・6軸IMUベース・コーナリングABS
・装備品
5段階手動調整スクリーン(可動量81mm)
パニア(左37L/右28L)
クルーズコントロール
グリップヒーター
ナックルガード
センタースタンド
双方向クイックシフター
5インチTFT+Honda RoadSync
Honda Smart Key
ESS付きウインカー(急ブレーキでハザード点滅) など。
CB1000ホーネットとの違い
・サスペンション長が前後とも伸ばされ、ホイールベース1,465mm で安定重視のジオメトリへ。
・ハンドル幅が930mmとかなりワイドになり、アップライトなツーリングポジション。

・タンク・カウル・スクリーン・テールまわりは専用デザインで、ハードケース前提のリアまわりとなっています。


引用元:https://hondanews.eu/eu/en/motorcycles/media/pressreleases/555002/26ym-honda-cb1000gt
・フットペグはCB1000Fと同じロータイプが使われていて、ホーネットより膝の曲がりがゆるくなっている様子。
ライバルとのスペック比較
・とりあえずぱっと思いついたライバルとして……
・BMW S 1000 XR
999 cc並列4気筒+ロングストロークのサス&電子制御満載の高速ツアラー寄りクロスオーバーとして、CB1000GTとキャラがかなり近いです。
・Suzuki GSX-S1000GX
GSX-S1000系の4気筒+電子制御サス+サイドケース前提の「スポーツクロスオーバー」。スズキ版CB1000GTと言っていいポジションなので採用。
・Kawasaki Versys 1000 SE
1,043 ccの並列4気筒+19〜21 ℓタンクのロングツアラー。ホイールは17 inで、オンロード寄りツアラーとしてCB1000GTと被る部分が多いです。
・Yamaha Tracer 9 GT+
890 cc・3気筒の電子制御盛りもりスポーツツアラー。排気量は他より少し小さいですが、「3気筒ツアラー」としての代表だと思うのでライバル比較しました。
| 項目 | Honda CB1000GT(新型 2026) | BMW S 1000 XR | Suzuki GSX-S1000GX | Kawasaki Versys 1000 SE | Yamaha Tracer 9 GT+ |
|---|---|---|---|---|---|
| エンジン形式 | 水冷DOHC 4バルブ 並列4気筒 | 水冷DOHC 4バルブ 並列4気筒 | 水冷DOHC 4バルブ 並列4気筒 | 水冷DOHC 4バルブ 並列4気筒 | 水冷DOHC 4バルブ 並列3気筒 |
| 排気量 | 1000 cc | 999 cc | 999 cc | 1,043 cc | 890 cc |
| ボア×ストローク | 76.0 × 55.1 mm | 80.0 × 49.7 mm | 73.4 × 59.0 mm | 77.0 × 56.0 mm | 78.0 × 62.1 mm |
| 圧縮比 | 11.7 : 1 | 12.5 : 1 | 12.2 : 1 | 10.3 : 1 | 11.5 : 1 |
| 最高出力 | 110.1 kW(約150 PS)/ 11,000 rpm | 125 kW(170 PS)/ 11,000 rpm | 112 kW(約152 PS)/ 11,000 rpm | 88.2 kW(120 PS)/ 9,000 rpm | 87.5 kW(約119 PS)/ 10,000 rpm |
| 最大トルク | 102 Nm / 8,750 rpm | 114 Nm / 9,250 rpm | 106 Nm / 9,250 rpm | 102 Nm / 7,500 rpm | 93 Nm / 7,000 rpm |
| 車両重量(装備重量) | 229 kg | 227 kg | 232 kg | 257 kg | 232 kg |
| 全長 | 2,135 mm | 2,156 mm | 2,215 mm | 2,270 mm | 2,175 mm |
| 全幅 | 930 mm | 850 mm | 925 mm | 895 mm | 900 mm |
| 全高 | 1,290 mm | 1,460 mm | 1,350 mm | 1,530 mm | 1,460 mm |
| ホイールベース | 1,465 mm | 1,541 mm | 1,470 mm | 1,520 mm | 1,500 mm |
| シート高 | 825 mm | 850 mm | 845 mm | 840 mm | 825 / 850 mm(2段階調整) |
| 燃料タンク容量 | 21 ℓ | 20 ℓ | 19 ℓ | 21 ℓ | 19 ℓ |
| 前ホイールサイズ | 17 in × 3.50 in | 17 in × 3.50 in | 17 in × 3.50 in | 17 in × 3.50 in | 17 in × 3.50 in |
| 後ホイールサイズ | 17 in × 5.50 in | 17 in × 6.00 in | 17 in × 6.00 in | 17 in × 6.00 in | 17 in × 5.50 in |
| 前タイヤサイズ | 120/70ZR17 | 120/70ZR17 | 120/70ZR17 | 120/70ZR17 | 120/70ZR17 |
| 後タイヤサイズ | 180/55ZR17 | 190/55ZR17 | 190/50ZR17 | 180/55ZR17 | 180/55ZR17 |
・悩みすぎてはげそうです。
日本導入の時期・価格など (予想) 2025年11月5日時点
・CB1000ホーネットSPの海外価格から逆算すると、日本だと200万前後〜220万くらい に収まるんじゃないかな…という予想。
・CB1000GTの海外価格から…
| 英国価格:£11,999(Visordownが正式発表として掲載)
円換算:為替はざっくり 1ポンド=200円前後 を採用 → |
・ここに「他モデルの日英価格差」を掛けて、日本予想価格を出していきます。
<比較に使ったホンダの現行バイク>
*全て「イギリスのO.T.R価格」と「日本のメーカー希望小売価格」が揃っているものです。
①CB1000R Black Edition
英国:£13,399(Honda UKのオファーページ)
日本:1,716,000円(CB1000R ブラックエディションの公式価格)
②NT1100(2025)
英国:£12,799(Honda UK公式オファーや複数ディーラー)
日本:1,848,000円(2025年モデルの公式価格)
③CRF1100L Africa Twin(標準 & Adventure Sports ES)
英国(標準):£13,399(ディーラーのOTR価格)
日本(標準):1,639,000円〜
英国(Adventure Sports ES):£16,499(2025年モデルのOTR)
日本(Adventure Sports ES):1,947,000円〜
| 為替レート:1 GBP ≒ 200円(直近の市場レートは200円前後)
CB1000R NT1100 Africa Twin 標準 Africa Twin Adventure Sports ES この4台の平均をとると、だいたい日本価格 ≒ 為替換算価格 × 0.64(=64%) |
・この比率「64%」をCB1000GTに当てはめると――ー
| 11,999 × 200円 ≒ 2,399,800円 さっき出した「0.64」を適用
2,399,800円 × 0.64 ≒ 約1,540,000円 *NT1100のように比率が高め(0.72)になるパターンも考慮すると、 0.62倍 → 約 149万円 0.64倍 → 約 154万円 0.72倍 → 約 173万円 |
・最後に「CB1000Rより上・Africa Twin系と並ぶツアラー枠」という立ち位置を考えると、CB1000R(171.6万円)とNT1100(184.8万円)のちょうど間くらいに置いてくるのが自然かと思います。よって…
日本価格予想:1,650,000〜1,750,000円
「税抜き約155万+税で170万円弱」あたりかな?
・サスは上位グレードで電子制御版が出そう? SEというかSPモデルとか出てもおかしくないですよね。
・近年のホンダの流れを見ると、「素のCB1000GT」と「CB1000GT SP」みたいな2段構成もありそう。