2026 BMW F450GS ってどんなバイク?
・BMWが2024年秋に発表した「BMW Concept F 450 GS」は、A2ライセンス(48ps上限)ど真ん中を狙った新世代ミドルアドベンチャーです。
・2025年秋には、EICMA 2025 の本格デビューに先駆けて量産仕様の F450GS もお披露目され、「本当に出るモデル」として一気に現実味が増してきましたね。ティザーも公開されており、発表は確定。

引用元(コンセプト):https://www.bmw-motorrad.com/en/articles/bmw-concept-f-450-gs.html
コンセプトモデルの公表情報を整理すると———
①新開発 450cc クラス並列2気筒エンジン
②最高出力:48 hp(A2ライセンス上限いっぱい)
③車両重量:175kg
④「毎日乗れる GS」をうたうライトウェイト・アドベンチャーコンセプト
⑤フロント19インチ
・つまり、現行の大型 GS(R1300GS 等)の「末弟」というよりは、ヒマラヤン 452やKTM 390 ADV、NX400、そして新登場の KLE500 と正面からぶつかるセグメントに、BMWが本気で突っ込んできた格好ですね。
・デザインと立ち位置:上述の通り、小さな R1300GS というより「オフ寄りシティアドベンチャー」の感じが強め。
・公式のコンセプトモデルでは「GS」との名の通り、フロント周りは R1300GS 譲りのくちばし+縦目ヘッドライト系なのでかなり GS 顔ですね。

引用元(コンセプト):https://www.bmw-motorrad.com/en/articles/bmw-concept-f-450-gs.html

↑正式発表時のヘッドライト(やや普通になりました EICMA2025)
・ワイヤースポークホイール(フロント大径・リア小径)で、フラットダート〜ライトオフを想定
・細身のタンクとシートでスタンディングしやすそうなフォーム
・車重 178kg という数字からも、「ガチオフよりも軽快ツーリング+林道」寄りの味付け
・BMW自身が「every day is a new adventure(毎日が新しい冒険)」とキャッチを打っている通り
①平日は通勤+ちょい街乗り
②週末はワインディング〜フラットダートといった使い方を想定したバイクとなっていると思われます。
2026 BMW F450GS 正式発表! EICMA2025

引用元:https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0453560EN/bmw-motorrad-presents-the-bmw-f-450-gs
・以下公式サイトのスペックをまとめ。
| 項目 | BMW F 450 GS(欧州仕様・発表値) |
|---|---|
| 基本情報 | |
| モデル名 | BMW F 450 GS |
| 発表日 | 2025年11月4日(EICMA 2025 / BMW公式発表) |
| エンジン | |
| 型式 | 水冷 4ストローク 並列2気筒 DOHC 4バルブ(ロッカーアーム駆動、135°クランクピンオフセット) |
| 総排気量 | 420 cm³ |
| ボア × ストローク | 72.0 mm × 51.6 mm |
| 圧縮比 | 13.0 : 1 |
| 最高出力 | 35 kW(48 PS) / 8,750 rpm |
| 最大トルク | 43 Nm / 6,750 rpm |
| バルブ数 | 4バルブ / 気筒(計8バルブ) |
| 吸気 / 排気バルブ径 | 吸気 29 mm / 排気 24.3 mm |
| スロットル径 | 38 mm |
| 燃料 / オクタン価 | プレミアム無鉛ガソリン(95 RON) |
| エンジンマネジメント | BMS-Z 電子制御インジェクション |
| 排出ガス規制 | EU5+(三元触媒 / クローズドループ制御) |
| 電装系 | |
| 発電機 | 334 W オルタネーター |
| バッテリー | 12 V / 8 Ah(メンテナンスフリー) |
| 灯火類 | LEDヘッドライト / テールランプ / ウインカー |
| 動力系 | |
| クラッチ | 湿式多板クラッチ(機械式作動)※GS TrophyでEasy Ride Clutch標準 |
| 変速機 | 6速リターン式(ドグミッション) |
| 一次減速比 | 2.025 |
| 変速比(1〜6速) | 1速 2.765 / 2速 2.062 / 3速 1.588 / 4速 1.286 / 5速 1.095 / 6速 0.955 |
| 最終減速方式 / 比 | チェーンドライブ(二次減速比 3.43) |
| シャシー・足まわり | |
| フレーム形式 | スチール製チューブラースペースフレーム(エンジン懸架・一部応力メンバー) |
| フロントサスペンション | KYB 倒立テレスコピックフォーク Ø43 mm(Sport/Trophyは伸側・圧側調整付き) |
| リアサスペンション | アルミスイングアーム+KYB WADモノショック(プリロード・伸側減衰調整式) |
| サスストローク(前 / 後) | 180 mm / 180 mm |
| キャスター | 115 mm |
| ホイールベース | 1,465 mm |
| ステアリングヘッド角 | 28.1° |
| ブレーキ(前) | シングルディスク Ø310 mm + Brembo 4ピストン モノブロック固定キャリパー |
| ブレーキ(後) | シングルディスク Ø240 mm + ByBre 1ピストン 浮動キャリパー |
| ABS・電子制御 | BMW Motorrad ABS Pro(コーナリングABS)、DBC、DTC、MSR 標準 |
| ホイール(前 / 後) | 軽量アルミキャスト 2.50 × 19 in / 3.50 × 17 in |
| タイヤサイズ(前 / 後) | 100/90-19 / 130/80-17(チューブレス) |
| 寸法・重量など | |
| 全長 | 2,161 mm |
| 全幅(ハンドル先端) | 869 mm |
| シート高(標準) | 845 mm |
| シート高バリエーション | 830 mm(ローシート) / 845 mm(標準) / 865 mm(ラリーシート) |
| 装備重量(DIN・満液) | 178 kg |
| 許容総重量 | 355 kg |
| 燃料タンク容量 | 14 L |
| 性能(メーカー公表値) | |
| 燃費(WMTC) | 3.8 L / 100 km(約26.3 km/L相当) |
| CO₂排出量 | 88 g/km |
| 0–100 km/h 加速 | 5.9 秒 |
| 最高速度 | 165 km/h |
2026 BMW F450GS のエンジン・車体まわりのポイント
・新開発 420cc 並列2気筒(48 hp)で、ヨーロッパの A2 ライセンス上限ぎりぎり。
・BMW は「低回転から力強い」「軽量・コンパクト」とアピールしており、アドベンチャーのKTM単気筒390勢より スムーズさ&中高速の伸びに振ったキャラが想像できる。

引用元:https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0453560EN/bmw-motorrad-presents-the-bmw-f-450-gs
・178kg の重量は、同クラスのライバルを見ると———
①Royal Enfield Himalayan 452:196kg(装備重量)
②KTM 390 Adventure R:176kg(満タン時)
なので、現時点では数字だけ見ればほぼ最軽量クラスの1つですね。
2026 BMW F450GS の足まわり・ホイール
・フロントは大径ホイール(F19インチ/R17インチ)、青白はスポーク。他はキャストホイール。

引用元:https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0453560EN/bmw-motorrad-presents-the-bmw-f-450-gs
・ロングトラベルの倒立フォーク という構成で、オン+フラットダートに振った GS らしいセットアップと考えてよさそう。

引用元:https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0453560EN/bmw-motorrad-presents-the-bmw-f-450-gs
2026「F450GS」とライバル勢(ミドルアドベンチャー系)の比較
・Kawasaki 「KLE500/SE」
・カワサキが 2026 年モデルとして投入する新型 KLE500 は、まさに F450GS ガチンコライバルですね。
・KLE500のエンジンは Ninja 500 / Z500 / Eliminator と同系の 451cc 並列2気筒
・欧州 A2 対応で出力は 47ps 未満が想定(Z500 は 44.8hp)
・21/17インチのスポークホイール+ロングトラベルサスで、ヒマラヤン寄りのオフロード志向
・タンク容量は 16L、シート高は 860mm
*もう少し「KLE500」が気になる方は以下でまとめています↓↓
【復活のKawasaki】新型 2026 KLE500 / KLE500SE 発売へ! 激戦のミドルアドベンチャーを制すのは?【ライバル比較】
KTM 390 ADVENTURE R
・398.7cc単気筒で45PS/39Nm、フル装備重量は約176kg、ホイールベース1,481mm、シート高870mm、最低地上高272mmという、かなりストイックなオフロード寄りパッケージ。
・前後230mmストロークのWP APEXサスと21/18インチのスポークホイール、タンク容量14Lを備え、林道ツーリングというよりは「そのままオフロードコースに持ち込めるライトADV」を狙ったキャラになっていますね。
HONDA NX400
・399ccの並列2気筒(欧州500cc未満)で、46HP/38Nm、196kg・シート高800mm・ホイールベース1,435mmという数値どおり、オンロードツアラー寄りの設計。
・今回の比較だと唯一のF19インチ/17インチのキャストホイールに160/60R17の太めリアタイヤ。
・タンク容量17L、最低地上高150mmという構成で、ワインディング〜長距離ツーリングが主戦場、ときどきフラットダートをかじるくらいの「7割オンロード・3割オフ」ユーザーにちょうどいいアドベンチャー。
・Royal Enfield Himalayan 452
・452cc単気筒「Sherpa 450」エンジンが40hp/40Nmを発生し、装備重量196kg、ホイールベース1,510mm、タンク容量17Lという、がっちりしたトラベルエンデューロ寄りのパッケージ。
・標準シート高は825mmで、805〜845mmの間で調整可能、最低地上高230mm、21/17インチスポークホイール+200mm級ストロークの足まわりという構成で、「オフロード性能」と「旅バイク感」の両方を強く打ち出したモデルになっている。
・ロング林道ツーリングや未舗装区間の多いキャンプツーリングで真価を発揮しそうなキャラですね。
スペック比較表(F450GS vs 上記ライバルたち)
ライバルスペック比較
| 項目 | BMW F 450 GS | Kawasaki KLE 500 (2026) | KTM 390 Adventure (398cc) | Honda NX400 | Royal Enfield Himalayan 452 |
|---|---|---|---|---|---|
| エンジン形式 | 水冷 並列2気筒 DOHC 4バルブ | 水冷 並列2気筒 DOHC 4バルブ | 水冷 単気筒 DOHC 4バルブ | 水冷 並列2気筒 DOHC 4バルブ | 水冷 単気筒 DOHC 4バルブ |
| 排気量 | 420 cc | 451 cc | 398 cc | 399 cc | 452 cc |
| 最高出力 | 35 kW (48 PS)/8,750 rpm | 約45 PS~ ※推定 | 46 PS/8,500 rpm | 46 PS/9,000 rpm | 40 PS/8,000 rpm |
| 最大トルク | 43 Nm/6,750 rpm | 約42 Nm~ ※推定 | 39 Nm/6,500 rpm | 38 Nm/7,500 rpm | 40 Nm/5,500 rpm |
| 車両重量 | 178 kg (DIN装備) | 未公表 | 182 kg | 196 kg | 198 kg |
| シート高 | 845 mm (標準) | 859 mm | 830 mm | 800 mm | 825–845 mm |
| ホイールサイズ(前/後) | 19 in / 17 in | 21 in / 17 in | 21 in / 17 in | 19 in / 17 in | 21 in / 17 in |
| 燃料タンク容量 | 14 L | 15.9 L | 14.5 L | 17 L | 約17 L ※要公式確認 |
| ホイールベース | 1,465 mm | 未公表 | 1,470 mm | 1,435 mm | 1,510 mm |
| 価格(欧州参考) | 約€7,200〜(欧州ベースモデル・報道値) | 一部地域は2026年3月頃予定 | 約€7,000 | 約€7,000 | 約€6,500 |
*ちなみに大型GSとの比較(見た目)

引用元:https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0453560EN/bmw-motorrad-presents-the-bmw-f-450-gs
BMW F450GS の価格予想
・公式価格はどの市場でもまだ出ていないが、インドや欧州でのポジションを考えると———
・Royal Enfield Himalayan 452:約 3.1〜3.2 lakh INR
・KTM 390 Adventure:約 3.68 lakh INR〜
・BMW のブランド位置・装備を考えると、ヒマラヤンよりは確実に上、390 ADV よりやや上〜近辺くらいが現実的?
→この辺りから考えると「F450GS」の価格は 4.0〜4.3 lakh INR(40〜43万ルピー)
(1ルピー=約1.8円)でザックリ計算すると、
≒ 720,000円 ~ 774,000円 くらいですが、インド為替価格ままくることはないので、ここから+30万ってところでしょうかね。
日本導入時の妄想価格
・日本では G310GS が 70万円台後半クラス、F800GS が 約140万円~なので、その間を埋めるポジションが現実的と思います。
・となると、今回のF450GS(ベースモデル):100万円~
・上級グレード(電子制御モリモリ仕様が出るなら):120万円~くらいでしょうか。
「F450GS」のティザーとか
・F450GSのティザーサイトは以下。こちらで発表も観れるみたいです