2025年1月13日 アメリカにて「RSV 1000」の商標申請
・ここ数日、海外バイクニュースで取り上げられていますよね。
・しかしapriliaだからか…ただの商標申請の段階だからか…日本では全く取り上げられていないので、いちaprilia好きとして個人的に調べてみました。(2025年3月12日時点)
・上記画像はアメリカの申請と一緒に提出されていたもので、「RSV 1000」となっています。
・ちなみに、アメリカで初めて「RSV 1000」の商標が申請・受理されたのは2006-07年です。
↑RSV1000R(2006年~後期)
*「RSV MILLE」は2001年に初めて申請され、2002年に受理されています。
↑RSVミレ
・この2004年~2008年付近は、RSV1000Rがちょうど世界的にも販売されており、全盛期時代と一致するので、当たり前の商標登録ですね。
・その後、RSV1000Rのバイク自体は、2009年に新型「RSV4」が発売されたタイミングで入れ替わり、ロータックス製のアプリリアがいじったとされていた最高のV2エンジンは、いちからアプリリアが新規開発したV4エンジンへと変わっていきました。
・「アプリリアはV4!」と言われてきたのはこの後のRSV4がWSBKなどのレースで一時期大活躍していたからでしょうね。このV4エンジンもただのV4エンジンではなく、量産バイク初の挟角V4エンジンなのですが、そのあたりは長くなりそうなので割愛します。
アメリカにおける商標のその後…
・「RSV 1000」の2回目の商標申請は、RSV1000Rが消えた2009年ごろから、約8年後でした。
・アメリカでは「2017-08-31」に申請され、「2018-07-10」に受理されています。しかし、アメリカの排ガス規制が緩いとは言えど、この2018年ごろに「RSV1000」は発売されていませんでしたよね?
・もし発売されていたのなら不思議な申請ではないですね。
*アメリカでは日本で消えたスズキのリッターSSやミドルSSをいまだに買うことができているので…
*「RSV 1000」に関してはアプリリアUSA公式には表記なし(2025年3月12日時点)
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・そして今回「2025年1月13日」に、3回目の商標申請となりました。
・この申請はまだ受理されていませんが、だいたい1年くらいでアメリカでは受理されているようです。
・この流れをみてみると、とりあえず商標申請しとけスタイルな感じもしますよね。
・アメリカは使用主義なので、基本的に「使わない商標は受理されにくい、使わないと取り消される」とのことですが、piaggioの他の商標をみてみるとまだまだ発売されていないバイクはあります。
・例えば、数年前に一瞬話題となったMoto Guzziの「V850X」
*当時記事にまとめたやつがあります↓
・この「V850X」はアメリカにおいて「2021-10-14」に申請され、「2022-12-13」に受理されています。
・「二輪車;電動スクーター;二輪車用ボディ;二輪車用ブレーキ」という種別における商標なので、「二輪車」とあるようにバイクの商標であることもわかります。
・しかし、発売はされていませんね。
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・他にも、V7-Ⅱ時代の「ストルネッロ(Stornello)」も商標申請・受理されています。
・現行のV7のスクランブラースタイルの形で、アップマフラーが美しいバイクでした。
↑V-Ⅱ時代のストルネッロ
(日本でも発売されていましたが、今この形が出たら飛びつく方はいるのでは?)
・「ストルネッロ(Stornello)」の商標はすでに受理されていますので、今後この名前で本当に何か発売されるのであれば、他の商標も発売の可能性が高くなるかもしれません。
・また、今回の「RSV 1000」とほぼ同時期に申請されている「カポノルド(CAPONORD)」も忘れてはいけません。
*CAPONORDのほうが「RSV 1000」商標申請より少し早い申請日です。
・こちらは海外ニュースにも取り上げられていないのですが、「RSV 1000」と同様に復活予定(期待)の商標申請ぽいですよね。
・カポノルドを覚えていない方向けに少し説明すると、
・RSV4エンジン(TuonoV4エンジン)を使ったスポーツツアラーバイク(クロスオーバー系:前後17インチタイヤ)です。
・ライバルとすると、リッター付近でいえば、Kawasakiの「Versys1100(1000)」、YAMAHAの「トレーサー9系」ですね。
・どちらの車種も前後17インチで、いわゆる前19インチのアドベンチャー系よりもロード・スポーツに振ったようなバイクですね。
・当時発売されていたカポノルド1200は、車重がけっこう重く、軽量なスポーツツアラーではありませんでしたが、そこがもう少し改良されればかなり良いバイクでした。
まとめ
・商標は受理されたが、その後、発売されなかったモデルも結構ある。
・記事では取り上げていないが、受理された後、ちゃんと発売されたものもたくさんある(最近でいうとRS660やRS457など)
・つまり、「RSV 1000」はどちらに転ぶかはまだ不明なので、期待して待ちましょう!お願いしますね、Piaggio様