【スクーター】aprilia「SR GT400」 フルサイズのアドベンチャースクーター【新型400】

2026  aprilia SR GT400 とは?

・アプリリアの「SR GT 400」は、125/200ccで人気の「SR GT」シリーズに加わるフラッグシップモデルとして、EICMA 2025で発表された400ccクラスのアドベンチャースクーターです。

引用元:https://www.aprilia.com/en_EN/landing-page/aprilia-sr-gt-400/

・これまでのSR GTシリーズと同じく「街乗り+ロングツーリング+ちょっとした未舗装路」を1台でこなすコンセプトはそのままに、エンジンと車体をフルサイズ化して、高速道路やタンデムツーリングまで余裕をもってこなせるモデルになっています。

  1. 399cc 水冷単気筒SOHC 4バルブ「400 hpe Euro 5+」エンジン
  2. 最高出力 36 hp(26.4 kW)/ 7,500 rpm
  3. 最大トルク 37.7 Nm / 5,700 rpm
  4. 走行状態重量 186 kg
  5. 前16インチ/後14インチホイール+120 mmトラベルの足まわり
  6. 地上高 約190 mm のクロスオーバー仕様

・スペックだけ見ると、バーグマン400やBMW C 400 GTのような「オンロード寄りマキシスクーター」と、ADV350やX-ADVのような「クロスオーバー系スクーター」のちょうど中間くらいの立ち位置に入りそうです。

簡単な特徴としては……

・400cc単気筒としてはトップクラスのパワー

・16/14インチホイール+ロングストロークサス

・186kgという比較的軽量な車体

・充実した電子制御と快適装備

といった感じで、アプリリアらしいスポーティなデザインにまとめた「本気のクロスオーバー・マキシスクーター」です。

・国内や国外で、XMAXやADV350、バーグマン400、C 400 GT、XP400など、すでに激戦区となっているクラスに割って入るだけの実力とキャラクターは十分ありそうなので、日本導入が決まればかなり話題になると思います。

エンジン:piaggioの「Beverly系400 hpe」を最適化

・エンジンはピアッジオグループのBeverly 400などにも使われている399cc単気筒ユニットをベースに、Euro 5+対応とレスポンスの調整が入った「400 hpe」仕様です。

  1. 実用回転域でのトルクを厚めにした設計

  2. CVTとの組み合わせで、0〜60km/h付近の加速がかなり力強いとされる

  3. パワーウェイトレシオはクラスでも上位の水準

・通勤・通学のストップ&ゴーから、100km/h前後の高速巡航まで、スクーターらしい「オートマの気楽さ」のまま一通りカバーできるスペックです。

車体・足まわり:本気の「オフ寄りマキシ」

・SR GT 400の大きな売りは、400ccスクーターとしてはかなりしっかりした足まわりです。

  1. ダブルクレードル形状のスチールフレーム

  2. Φ41 mm倒立フォーク(ストローク120 mm)

  3. 別体タンク付きツインリアショック(ストローク120 mm)

  4. 地上高約190 mm

  5. 前16インチ/後14インチホイール+セミブロックパターンタイヤ

・「本気のオフ車」ほどではありませんが、舗装路メインのツーリングの途中で、軽いフラットダートや荒れた林道の入口くらいなら、安心して入っていけそうな仕様です。

ブレーキも、

  1. フロント:φ300mmディスク+ラジアルマウント4ポッドキャリパー

  2. リア:シングルディスク

  3. 2チャンネルABS(オフロード時はリア側をOFFにできる)

ろ、必要十分なスペックですね。

装備・電子制御:マキシスクーターとして必要なものは一通り

・快適装備・電子制御も、400ccクラスのプレミアムスクーターらしい充実さです。

  1. 5インチTFTメーター+Aprilia MIA接続(スマホ連携)

  2. スマートキー(キーレスシステム)

  3. トラクションコントロール(ON/OFF・モード切替可)

  4. デュアルチャンネルABS(リアキャンセル可)

  5. 5段階高さ調整式スクリーン

  6. フルLED灯火類

  7. フルフェイスヘルメットが入るシート下収納   など

・通勤での使い勝手からロングツーリングまで、いまのスクーターに欲しい装備は概ね揃っている印象ですね。

日本導入・価格の見通し

・現時点では、SR GT 400の日本国内導入時期や価格は公式には未定とされています。

・欧州では2026年初頭から順次デリバリー開始予定

・インドなど一部市場では「発売時期未定」のまま予告扱いになっている

・SR GT 125/200の欧州価格や、ピアッジオ Beverly 400、ADV350などの価格帯を考えると、日本に入ってくるとすればバーグマン400~ADV350よりやや高め、100万円前後に収まる可能性が高そうです(この部分はあくまで予想です)

SR GT 125/200との違い

・日本でもすでに販売されているSR GT 125た200と比べてみます。

・排気量・パワー

  1. 125:11 kW/12 Nm で「原二~125cc通勤スクーター+α」
  2. 200:13 kW/16.5 Nm で「郊外ツーリングもそこそここなせる通勤快速」
  3. 400:26.4 kW/37.7 Nm で「高速+タンデム込みで、日本の交通環境を一通りこなすフルサイズ」

・車格・装備

  1. 400はフレームと足まわりが別物レベルで強化され、サスのグレードやブレーキもワンランク上
  2. シート高は125/200よりわずかに高い(799 → 820 mm)が、ステップの余裕も増えて長距離向き

スペック比較表

モデル エンジン形式 総排気量 最高出力 最大トルク 車両重量(公称) 全長 全幅 全高 ホイールベース シート高 燃料タンク容量 前ホイール / タイヤ 後ホイール / タイヤ
Aprilia SR GT 125 水冷4ストローク単気筒
SOHC 4バルブ(i-get)
125 cc 11 kW(15 PS)/ 8,750 rpm 12 Nm / 6,500 rpm 約144 kg 1,920 mm 765 mm 約1,295 mm 1,350 mm 799 mm 9 L 14 in / 110/80-14 13 in / 130/70-13
Aprilia SR GT 200 水冷4ストローク単気筒
SOHC 4バルブ(i-get)
174 cc 13 kW(約17.7 PS)/ 8,500 rpm 16.5 Nm / 7,000 rpm 約148 kg 1,920 mm 765 mm 約1,295 mm 1,350 mm 799 mm 9 L 14 in / 110/80-14 13 in / 130/70-13
Aprilia SR GT 400(2026) 水冷4ストローク単気筒
SOHC 4バルブ
399 cc 26.4 kW(約36 PS)/ 7,500 rpm 約37.7 Nm / 5,700 rpm 186 kg(装備重量) 2,165 mm 855 mm 約1,410 mm 1,535 mm 820 mm 12 L 16 in / 120/70-16 14 in / 150/70-14

スペック比較(国内勢)

① SR GT 400 × フォルツア250/350 × XMAX × バーグマン400

モデル 年式・市場 エンジン形式 排気量(cc) 最高出力 最大トルク 車両重量(kg・走行時) 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) ホイールベース(mm) シート高(mm) 燃料タンク容量(ℓ) 前ホイール径(in) 後ホイール径(in) 前タイヤサイズ 後タイヤサイズ
Aprilia SR GT 400 2026年・欧州(EICMA 2025発表) 水冷4ストSOHC単気筒・4バルブ 399 36 hp(26.4 kW)/ 7,500 rpm 37.7 Nm / 5,700 rpm 約186kg 2,165 855 約1,410※推定 1,535 820 12 16 14 120/70-16 150/70-14
Honda FORZA 250 2023年・日本仕様 水冷4ストSOHC単気筒・4バルブ 249 約17 kW(23 PS)/ 7,500 rpm 約24 Nm / 6,250 rpm 約186kg 2,145 750 1,360 1,510 780 約11 15 14 120/70-15 140/70-14
Honda FORZA 350 2025年・欧州仕様 水冷4ストSOHC単気筒・4バルブ(eSP+) 330 21.5 kW(約29 hp)/ 7,500 rpm 31.5 Nm / 5,250 rpm 186kg 2,145 754 1,360 1,510 780 11.7 15 14 120/70-15 140/70-14
Yamaha XMAX 250 2024年・日本仕様 水冷4ストSOHC単気筒・4バルブ 249 約17 kW(23 PS)/ 7,000 rpm 約24 Nm / 5,500 rpm 約183kg 2,180 795 約1,415 1,540 795 13 15 14 120/70-15 140/70-14
Suzuki Burgman 400 2024年・欧州仕様 水冷4ストDOHC単気筒 400 約20.5 kW(28 PS)/ 6,300 rpm 約35.2 Nm / 4,900 rpm 218kg 2,235 765 1,350 1,580 755 13.5 15 13 120/70-15 150/70-13

※2025年11月時点で公表されている海外/国内公式スペック+大手メディアをベースに整理しています。SR GT 400の全高は現時点では「推定値」です。

・排気量・パワー

SR GT 400:399 cc・36 hpで、Forza 350(330 cc・29 hp)やBurgman 400よりパワフル寄り。
250クラス(Forza 250 / XMAX)は明確に下のクラス。

・サイズ感

全長はBurgman 400がやや長いですが、SR GT 400も2,165 mmでフォルツア系とほぼ同等の全長。
全幅はSR GT 400が855 mmとワイドで、ハンドガード込みのADVスクーター幅という感じ。

・車重&足つき

R GT 400は走行時186 kg前後で、Forza 350とほぼ同じ、Burgman 400より軽い。
ただしシート高820 mmと、他が780 mm前後なのに対してかなり高めで、ここが一番のキャラ差。

・足回り

SR GT 400だけ16 / 14インチ+ブロック寄りタイヤ。他は15 / 14(バーグマンは15 / 13)のオンロード寄り。
ダート林道・荒れた路面前提ならSR GT 400が一歩抜けた設定。

スペック比較(海外勢)

② SR GT 400 × BMW C 400 GT × Peugeot XP400 GT のスペック較表

モデル 年式・市場 エンジン形式 排気量(cc) 最高出力 最大トルク 車両重量(kg・走行時) 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) ホイールベース(mm) シート高(mm) 燃料タンク容量(ℓ) 前ホイール径(in) 後ホイール径(in) 前タイヤサイズ 後タイヤサイズ
Aprilia SR GT 400 2026年・欧州 水冷4ストSOHC単気筒・4バルブ 399 36 hp(26.4 kW)/ 7,500 rpm 37.7 Nm / 5,700 rpm 約186kg 2,165 855 約1,410※推定 1,535 820 12 16 14 120/70-16 150/70-14
BMW C 400 GT 2024年・欧州/日本 水冷4スト単気筒 349 25 kW(34 PS)/ 7,500 rpm 約35 Nm / 5,750 rpm 約214〜216kg 2,210 約835 約1,440 1,565 775 12.8 15 14 120/70-15 150/70-14
Peugeot XP400 GT 2024年・欧州 水冷4スト単気筒 399 36.7 hp(26.5 kW) 38.1 Nm 231kg 2,190 870 1,190 1,545 815 13.5 17 15 110/70-17 160/60-15

・パワー&重量

出力はほぼ横並び(36〜37 hp)。
ただし重量は SR GT 400 ≒186 kg < C 400 GT ≒214〜216 kg < XP400 GT 231 kg で、ADVスクーターの中ではSR GT 400がかなり軽量。

・ポジション・足つき

シート高は SR GT 400:820 mm、XP400:815 mm と高め、C 400 GT:775 mm はだいぶ低く、オンロード寄りのツアラー的位置づけ。

・ホイール径とキャラ

SR GT 400:16 / 14
C 400 GT:15 / 14
XP400 GT:17 / 15(XADVと同等の前後インチ)
→ オフロード寄りの「走破性」は XP400 & SR GT 400 が厚いが、重量や取り回しはSR GT 400が有利。

スペック比較(ビックスクーター+ADV350)

・ビックスクーター+ADV350

モデル エンジン形式 総排気量 最高出力 最大トルク 車両重量(装備重量) 全長 全幅 全高 ホイールベース シート高 燃料タンク容量 前ホイール / タイヤ 後ホイール / タイヤ
Aprilia SR GT 400(2026) 水冷4ストローク単気筒
SOHC 4バルブ
399 cc 26.4 kW(約36 PS)/ 7,500 rpm 37.7 Nm / 5,700 rpm 186 kg ―(公式未公表) ―(公式未公表) ―(公式未公表) 1,535 mm 820 mm 12 L 16 in / 120/70-16 14 in / 150/70-14
Yamaha TMAX Tech Max(560) 水冷4ストローク直列2気筒
DOHC 4バルブ
562 cc 35.0 kW(約47.6 PS)/ 7,500 rpm 約55.7 Nm / 5,250 rpm 約220 kg 約2,195 mm 約780 mm 約1,415–1,525 mm
(スクリーン低〜高)
約1,575 mm 800 mm 15 L 15 in / 120/70-15 15 in / 160/60-15
Honda X-ADV(750) 水冷4ストローク直列2気筒
SOHC 8バルブ
745 cc 43.1 kW(約58.6 PS)/ 6,750 rpm 69 Nm / 4,750 rpm 約236 kg 2,215 mm 940 mm 1,370 mm 1,590 mm 820 mm 13.2 L 17 in / 120/70-R17 15 in / 160/60-R15
Honda ADV350 水冷4ストローク単気筒
SOHC 4バルブ(eSP+)
330 cc 21.5 kW(約29.2 PS)/ 7,500 rpm 31.5 Nm / 5,250 rpm 約186 kg 2,200 mm 895 mm 約1,295–1,430 mm
(スクリーン低〜高)
約1,520 mm 795 mm 11.7 L 15 in / 120/70-15 14 in / 140/70-14

・TMAX 560

562ccツインで約47.6PS・55Nmクラス。完全にオンロード・スポーツ寄りで、ホイール径も前後15インチ・タイヤもややワイド。

スクリーン/装備の影響で重量は220kg前後。SR GT 400と比べると「走りは上、軽快さはSR GT」の棲み分けになりそう。

・X-ADV 750

745ccツインで約58.6PS・69Nm、DCT+17/15インチホイール。4台の中では明確な「アドベンチャーバイク寄り」。

装備重量も236kg前後と最重量級で、高速長距離+未舗装路を本気で走る前提のクラス。

・ADV350

330cc単気筒で約29PS・31.5Nm。TMAXやX-ADVより一クラス下、SR GT 400よりはパワー控

都市圏+たまの林道/悪路くらいの「ライトADVスクーター」で、SR GT 400とは排気量レンジ違いでの比較になる感じ。

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