- 1 CFMOTO 会社概要など
- 2 生産体制とサプライチェーンなど
- 3 KTM由来の中大排気量エンジン(LC8c系など)
- 4 Moto3で勝てるブランドに!
- 5 KTMとの関係は?
- 6 ヤマハとの関係は?
- 7 2025年~ CFMOTO 250SR-S の特徴
- 8 2025年~ CFMOTO 250SR-S 主要スペック(日本公称)
- 9 2025年~ CFMOTO 250SR(無印)と 250SR-S の比較
- 10 250SR無印(未導入)と日本導入の250SR-Sとの比較
- 11 2025年~ CFMOTO 250SR-S|価格・カラー
- 12 【限定】250SR-S World Champion Edition
- 13 ライバル比較 250ccフルカウルスポーツ
CFMOTO 会社概要など
・CFMOTO(春風動力)は1989年創業、杭州(浙江省)本社のパワースポーツ企業。
・二輪、ATV、SSV、UTV、エンジン等を多角的に展開し、海外市場での存在感を拡大してきた。
・特に日本ではバギーのイメージ。
・同社は上海証券取引所に上場しており、国際展開を見据えた資本政策を進めている。
・2010年代後半からは欧州メーカーとの協業を軸に技術・ブランドの高度化を図る戦略が顕著でとなっている。
・特にKTMとの合弁(後述)してから、中~大排気量の製品ラインを急速に拡充し、モデルラインナップがすごいことに。
生産体制とサプライチェーンなど
・中国: 本社・開発/基幹工場群。
・タイ: 2021年稼働、計画年産4万台。東南アジアとグローバル向けの分業拠点。
・メキシコ: 2023年7月20日開所。投資4,600万ドル、年産10万台、敷地7.5万㎡、500人超の雇用。北米需要に即応するニアショア生産ハブとして運用。
・この三極体制により、同社はKTMの一部エンジン/車両の中国製造や自社モデルの地域最適生産を並行推進し、コスト・納期・関税面の競争力を強化している。
KTM由来の中大排気量エンジン(LC8c系など)
・CFMOTOは、KTMの並列2気筒“LC8c”(799cc)」を搭載する「800MT」「800MT-X」「800NK」などを展開。
・LC8cをCFMOTO-KTM合弁の中国工場で生産し、KTMおよびCFMOTO双方の車種に供給される枠組みが整備された。
・自社開発の450系プラットフォームとしては、中小排気量では自社開発の449–450cc並列二気筒を核に「450SR(SS)」「450MT」「450NK」等のワールドワイド主力群を短期間に展開。
・最大出力38–51PS級のバリエーションがあり、日本でも順次導入され始めている。
Moto3で勝てるブランドに!
・2022年にMoto3参戦を開始。
・2024年にはCFMOTOアスパーがMoto3ワールドチャンピオンを獲得し、グローバルでのブランド認知と製品イメージを一段押し上げた。
KTMとの関係は?
・生産・販売の中国ハブ:KTMの中国事業(生産・販売)を担う」「合弁会社CFMOTO-KTMR2R」を軸に、KTMラインアップの一部を中国で生産している。
・共同開発の推進:中排気量の共同製造、プラットフォーム共有による派生車の拡充。
<現在までのタイムライン>
・2017年10月:KTMが中国での合弁計画を公表(CFMOTO-KTMR2R、KTM出資49%)
・2021年4月:2023–2025:PIERER Mobilityは対外資料でCFMOTOとのパートナーシップ強化
ヤマハとの関係は?
・2023年9月:ヤマハ発動機が中国合弁のパートナー変更を発表。既存の中国合弁からCFMOTOへの持分移転で、新社名「ZHUZHOU CF YAMAHA MOTOR(ZCYM)」に変更。
・2023年9月:CFMOTO側からも合弁合意を公表。
・対象は中国市場向けの生産に限定で、グローバル市場での共同販売・共同開発を直接意味しないことを、ヤマハは「中国での製造(中国市場向け)」と明確化している。
つまり、KTM=グローバル協業のドライバー、ヤマハ=中国の生産体制パートナーという役割の住み分けが現時点の正しい見解となっている
2025年~ CFMOTO 250SR-S の特徴
・片持ちスイングアーム
・車重155kg
・前φ300mm+対向4P(ラジアル)
・5インチTFTメーター
・アシスト&スリッパー
2025年~ CFMOTO 250SR-S 主要スペック(日本公称)
項目 | 数値・内容 |
---|---|
エンジン | 水冷単気筒 DOHC |
排気量 | 249cc(72.0×61.2mm) |
最高出力 | 21.5kW(29.2PS)/ 9,750rpm |
最大トルク | 22.5N·m / 7,250rpm |
トランスミッション | 6速/アシスト&スリッパークラッチ |
車両重量 | 155kg |
全長×全幅×全高 | 2010×750×1100mm |
ホイールベース | 1365mm |
シート高 | 780mm |
最低地上高 | 135mm |
燃料タンク | 12L |
ブレーキ | 前 φ300mmシングル+対向4P(ラジアル)/後 φ220mm |
タイヤ | F:110/70R17 R:140/60R17 |
サスペンション | F:φ37倒立 R:モノショック |
スイングアーム | 片持ち式(シングル) |
メーター | 5インチTFT(MotoPlayフルスクリーン対応) |
※地域仕様により一部数値・装備が異なる場合があります。
2025年~ CFMOTO 250SR(無印)と 250SR-S の比較
・↓250SR(無印)↓ *日本未導入(両持ち)
・↓250SR-S↓(片持ち)
画像引用元:https://cfmoto.tokyo/showroom/250sr-s/
250SR無印(未導入)と日本導入の250SR-Sとの比較
項目 | 250SR(無印)*日本未導入
(CFmoto Global公式サイトより) |
250SR-S(日本公称)
(日本のCFMOTO公式サイトより) |
変更点 |
---|---|---|---|
エンジン型式 | 水冷 単気筒 DOHC | 水冷 単気筒 DOHC | 共通 |
排気量/ボア×ストローク | 249cc/72.0×61.2mm | 249cc/72.0×61.2mm | 共通 |
最高出力 | 21.5kW / 9,750rpm | 21.5kW(29.2PS)/ 9,750rpm | 数値は共通 |
最大トルク | 22.5N·m / 7,250rpm | 22.5N·m / 7,250rpm | 数値は共通 |
トランスミッション | 6速・スリッパークラッチ | 6速・アシスト&スリッパー | 共通 |
全長×全幅×全高 | 2010×750×1100mm | 2010×750×1100mm | 共通 |
ホイールベース | 1365mm | 1365mm | 共通 |
最低地上高 | 135mm | 135mm | 共通 |
装備重量 | 155kg | 155kg | 共通(※注あり) |
燃料タンク | 12L | 12L | 共通 |
フロントブレーキ | φ300mmシングル+対向4P | φ300mmシングル+対向4P(ラジアル) | SR-Sはラジアルマウント表記 |
リアブレーキ | φ220mm シングル | φ220mm シングル | 共通 |
フロントサスペンション | φ37 倒立 | φ37 倒立 | 共通 |
リアサスペンション | センターモノショック | センターモノショック | 共通 |
スイングアーム | 両持ち(SR) | 片持ち(SR-S) | SR-Sのみ片持ち |
タイヤ(F/R) | 110/70 R17 ・ 140/60 R17 | 110/70 R17 ・ 140/60 R17 | 共通 |
ABS | 標準装備 | 標準装備 | 共通 |
カラー例 | ネビュラブラック/ホワイト | ネビュラブラック/ホワイト/
チャンピオンブルー(限定) |
限定色あり |
注)SR(無印)については市場・年式で表記差があり、他地域の公称では「前ブレーキφ292mm/装備重量165kg」という仕様も流通しています。
2025年~ CFMOTO 250SR-S|価格・カラー
・価格(税込):¥674,300(通常色)/¥696,300(限定色)
・カラー:ネビュラブラック/ネビュラホワイト/チャンピオンブルー(限定)
・発売開始:2025年2月~(国内導入開始)
*日本には無印はなし。導入されているのは「250SR-S」のほうのみ。
ユースケース | おすすめ | 理由(要点) |
---|---|---|
初サーキット/ブレーキ重視 | 250SR-S | 前φ300mm+対向4P、軽さ155kgで安心感。 |
街乗り中心/費用を抑えたい | 250SR(無印) | 必要装備で十分・中古玉も狙える。 |
見た目もコスパも譲れない | 250SR-S | 片持ちSA+装備充実で所有満足が高い。 |
後で自分好みに弄りたい | 250SR(無印) | ベース価格を抑えて改造費に回せる。 |
【限定】250SR-S World Champion Edition
・CFMOTOが2024年Moto3「トリプルクラウン」(ライダー/コンストラクター/チーム)達成を記念して設定した特別仕様。
・CFMOTO Aspar Teamのブルー×ブラック×フューシャ系のチームリバリーをまとい、外装にチャンピオンローレル/チームロゴをレイアウト。
・ベースは250SR-Sで、エンジン・車体の主要スペックは共通。
ライバル比較 250ccフルカウルスポーツ
・同等レベル~価格帯もなるべく近めのフルカウルスポーツバイクで比較してみます。
項目 | CFMOTO 250SR-S | SUZUKI GIXXER SF 250 | YAMAHA YZF-R25 | KTM RC250 |
---|---|---|---|---|
希望小売価格(税込) | ¥674,300
(限定色 ¥696,300) |
¥514,800 | ¥690,800 | —(新車販売終了)
¥620,000 |
エンジン形式 | 水冷 単気筒 DOHC | 油冷 単気筒 SOHC | 水冷 並列2気筒 DOHC | 水冷 単気筒 DOHC |
総排気量 | 249 cc | 249 cc | 249 cc | 248.8 cc |
最高出力 | 21.5 kW(29.2 PS)/ 9,750 rpm | 19 kW(26 PS)/ 9,300 rpm | 26 kW(35 PS)/ 12,000 rpm | 23 kW(31 PS)/ 9,000 rpm |
最大トルク | 22.5 N·m / 7,250 rpm | 22 N·m / 7,300 rpm | 23 N·m / 10,000 rpm | 24 N·m / 7,250 rpm |
変速機 | 6速 | 6速 | 6速 | 6速 |
車両重量 | 155 kg(装備重量) | 158 kg(装備重量) | 169 kg(装備重量) | 147 kg(乾燥) |
全長×全幅×全高 | 2,010 × 750 × 1,100 mm | 2,010 × 740 × 1,035 mm | 2,090 × 735 × 1,140 mm | 1,995 × 705 × 1,099 mm |
ホイールベース | 1,365 mm | 1,345 mm | 1,380 mm | 1,340 mm |
シート高 | 780 mm | 800 mm | 780 mm | 820 mm |
タイヤ(前/後) | 110/70 R17 / 140/60 R17 | 110/70 R17 / 150/60 R17 | 110/70 R17 / 140/70 R17 | 110/70 ZR17 / 150/60 ZR17 |
ブレーキ(前/後) | シングルΦ300mm(4P)/ シングルΦ220mm | シングル(ABS)/ シングル(ABS) | シングル(ABS)/ シングル(ABS) | シングル(ABS)/ シングル(ABS) |
燃料タンク容量 | 12 L | 12 L | 14 L | 10 L |
主要装備:ABS | ○ | ○ | ○ | ○ |
主要装備:トラコン | — | — | — | — |
主要装備:スマホ連携 | ○(MotoPlay) | — | ○ | — |
主要装備:クイックシフター | — | — | (アクセサリー設定) | — |
主要装備:スリッパークラッチ | ○ | — | ○ | — |