【ニューモデル】モト モリーニの今後のモデル?【Moto Morini】

Moto Moriniとは?

・1937年、イタリアのボローニャで「Moto Morini(モト モリーニ)」が設立されました。

・設立者のアルフォンソ・モリーニは、元々ボロネーゼにあったバイクブランド「MM」の設立者マリオ・マゼッティから依頼されたレース用バイクを開発したり、自身が開発したバイクのライダーとなってレースで勝利して記録を作ったりと、どちらの方面でもとてもすごい方だったようです。当時、三輪バイクは税制優遇や値段の安さ(開発時のコスパの良さ、運転免許不要等)もあったため、モリーニはそこに目を付けました。
モリーニが開発した三輪車は、機械的な信頼性と優れた走行性能により、うわさがうわさを呼び、どんどん有名になっていきました。

・Moto Moriniの設立初期からの歴史のついては、イタリア公式ページに詳しく載っているので割愛しますが、個人的に近年ののMoto Moriniについて公式サイトを基に備忘録的にまとめていきたいと思います。

近年のモリーニ

・今から約35年前(1987年)、Moto Moriniの独自開発は中止され、同じイタリアのメーカー「Cagiva(カジバ)」に買収されましたが、その後投資ファンドへの転売などがあり、1999年、Ducati(ドゥカティ)の傘下となりました。設立者のアルフォンソ・モリーニの甥であるフランコ・モリーニは、このドゥカティが持っていた「Moto Morini」ブランドを1999年に買い戻しました。

・2003年~、フランコ・モリーニの息子で、長年エンジン会社のトップを務めてきたマウリツィオ・モリーニがブランド「Moto Morini」を再始動させました。
・ここからがある意味、新生「Moto Morini」のスタートということですね。しかし、ここからも浮き沈みが何度もありました。

・2010年には、危機的状況に陥って破産。いろいろと手を尽くし、イタリアの2社によって買収、2012年には生産再開したけど…などなど

・2015年、ブランド所有権を含め、すべてJannuzzelliファミリーに移り、 これをきっかけに、ユーロ4規制に通るバイク開発が始まりました。

・この時期のバイクは、日本にも輸入されており、正規輸入総代理店はPCI株式会社でした。PCI株式会社は、モトモリーニだけでなく様々な海外ブランドバイクを正式に輸入している会社です。日本に正式に輸入されたモトモリーニのバイクは、基本的に「V 型 87 °縦置き2気筒エンジン」を搭載しており、ここだけ見るとモトグッツィのように縦置きVツインエンジンに強かったのだと推測されます。モトモリーニは昔からVツインエンジンの歴史があるので、モトグッツィのようにその歴史を引き継いでいるのだと思います。私は実際に乗ったことがないので、どのような乗り味なのか…とても興味があります。

再・新生「Moto Morini」?

・2018年~、中国の「Zonghneng Motor Vehicle Group」、通称「ZNEN Group」がモトモリーニ(ブランド)を買収しました。買収価格は、1,000 万ユーロとされ、今後もイタリアでの生産や工場維持を約束しています。

・この「ZNEN Group」は自社ブランド「ZNEN」としてバイクを販売しており、特に軽二輪車、スクーター、電動スクーター部門を中心に中国国内ではバイク業界のリーディングカンパニーでもあります。中国メーカーが欧州ブランドを買い取って、きちんと機能(ブランド戦略としても成功)しているものは、実は結構ありますよね。自動車メーカーであれば、Volvoなどもそうです。

・Moto Moriniもそうなっていくことを望んでいますが、「ZEN Group」は自社ブランドのスクーターでPIAGGIOと一悶着を起こしているんですよね。私も大好きなPIAGGIOのブランド「Vespa」のコピーデザインで「ZEN」ブランドのバイクを売ろうとしたことが、問題となって、現在進行中で争っています。イタリアではブランドデザインのコピーが認められ、「ZEN」のスクーターのうち3種は売れなくなりました。

・この流れが欧州全体に波及していくのかは不明ですが、せっかく「モトモリーニ」ブランドを持っているのに…と思ってしまいますよね。争い自体は2010年代から始まっていたようなので、その過程で「イタリアブランド」を買収したことに意味があるのかもしれません。しかし、こうやってみると、よりイタリアンデザインってすごい!って思いますよね。

今後について

・今後は2年ほどかけて、モトモリーニの新モデルを導入予定のようです。とても楽しみですね!

・最近のモトモリーニは中型バイク(X-CAPE:水冷4ストローク650ccのパラツインエンジンを搭載したミドルアドベンチャー)は去年発表されましたが、大型バイクは現時点では認証されていません。しかし、どうやら以前日本にも入ってきていた大型(1200〜1300cc)の87度縦置きVツイン的なエンジンが新開発されているようです。 おそらく早ければ2023年ごろにこのエンジンを乘せたアドベンチャー系のバイクが出るみたいです。2023年発売となるなら、今年のEICMAで発表もありえそうですね!

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